お久しぶりです.
今回は自作リニアレギュレータの簡易的な回路をLTspiceを用いてシミュレーションしていきたいと思います.
シミュレーション回路
早速ですがシミュレーション回路は下図の通りです.
とりあえず9Vから5.1Vが出力されることを目標とします.
なお,シミュレーションでは5.1Vのツェナーダイオードのモデルがないため6.2Vで行います.
無負荷での出力電圧測定
まずは無負荷で出力電圧を見ます.
正負ともに6.2V付近で出ています.
無負荷でのドロップアウト電圧
次にドロップアウト電圧を調べます.
0Vから9VでDCスイープさせます.
6.9Vあたりで出力電圧は横ばいになってますのでシミュレーションどおりにいけば約0.7Vになります.
負電圧もだいたい同じ感じですね.
PSRR
念の為PSRRも見ておきます.
直流に交流スイープを重畳させて入出力間の振幅比を見ます.(10Hz-100kHz)
正直なところ,正しくシミュレーションできているか怪しいですが最小で-43dB程度のPSRRを得られているかのような結果になっています.
(出力電圧÷入力電圧のボード線図引けばPSRRの周波数特性って見れますよね・・・?)
とりあえず,無負荷では正しく電圧が出そうということはわかりました.
実際に回路で動かしてみないとわからないことも多いので,あまりシミュレーションには時間を割かずに回路を起こしてみたいと思います.
次回はKiCadで基板を作成します.