皆様明けましておめでとうございます。
昨年はどのような1年でしたか?
私は転職騒ぎから始まりましたが結局そのままの職場に残り現状はまぁまぁなんとかうまくやれております。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
KRIA KR260をついに購入
ついに買ってしまいました。
キタワァ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!! pic.twitter.com/Kgl0Hxjz00
— AUDIY (@AUDIY14) December 6, 2023
購入した理由としては
- FPGA & CPU & その他アクセラレータを組み合わせたシステム構築を勉強したい
- GPIOが豊富
- 同クラス単体FPGA評価ボードを買うより安価
- いい加減AMD(旧Xilinx)のデバイス設計にも触れたい(Intel→Efinix→Gowinと来てAMDやってない)
というのがあります。
そもそもKRIAとは
AMDが公式に販売しているZynq Ultrascale+ MPSoCを搭載したSoM(System on Module)です。
Zynq Ultrascale+ MPSoCとほぼ確実に組み合わせて使うであろうDDRメモリや電源、TPM等の周辺部品をモジュール化して販売することで、開発者は基板設計の工数を削減できるという特徴を持ちます。(DDRなんかは設計も大変なので・・・)
今回購入したKR260にはK26ベースのSoMが搭載されており、使用されているデバイスはLUT数やビデオコーデックが搭載されていることからZU5EVと言われています。
ZU5EVのデバイス概要ですが
- CPU:Quad-Core ARM Cortex-A53
- RPU:Dual-Core ARM Cortex-R5F
- GPU:ARM Mali-400
- PL(FPGA):256K Logic Cells, 1248 DSP Slices, 3.5Mb RAM, 187Mb UltraRAM
・・・・いやフルで使いこなせる気がしません。
さっそく動かしてみようとしますが・・・
こいつ(KR260)、これまで触ってきたFPGAとだいぶ気色が違います。
まず、チュートリアルが「Lチカ」なんて生易しいものではなく「KR260でOS(LinuxやROS2)を動かす前提」のものがほとんどです。
しかもチュートリアルの多くはプロジェクト立ち上げからやる感じではなく、ビルド済のアプリケーションをKRIA SoM本体に組み込んで動かす感じです(コレはチュートリアルというより動作確認では・・・・)
AMD FPGAが初めてな私にとっては最初に購入するものを間違えてしまった感がすごいです・・・
とりあえず資料を読み漁る
かといって何もしなかったら何もできないままKR260がホコリを被ってしまいますから、すでにKR260を使用している先輩のアウトプットを探してみます。
すると、面白そうなものがありました。
KR260ではなくKV260(ビジョンAI向け開発キット)ではありますが、個人的にはやっぱりこの手順から始めていきたいところです。
あと、AVNETのブログがこのあたり積極的にまとめはじめているようで、
Petalinuxを使ったり、Pynqを使ったり、デジタル信号処理(←!!)したりとなかなか充実度が高そうな内容です。
ただPetalinuxを使っているので、やはりPetalinux開発環境は整えないといけないですね(重い腰を上げますかー)
以上、KR260の購入報告&わけわからん報告でした。
公式資料ばかり見ててもちゃんと習得できるか怪しいので、DigilentのZynqボードのドキュメントとかも参考資料としていきたいところです。
なんかKRIA、「ハードウェア設計者のためのSoC」というよりも「ソフトウェア設計者がFPGA使ってハードウェアアクセラレーションをすぐに実装できるように作られたもの」という感じがしてきました・・・