電子回路わからん日記

にゃーんと言いながら電子回路いじってます

Analog Discovery 3を導入しました

どもです。

 

・・・・・急に寒いやん。w

 

ついに導入しました。

Analog Discovery 3 (AD3)です!!!!!!!!


導入の背景

前回投稿したブログ記事でも少しお話していましたが、

audio-diy.hatenablog.com


FPGA内部ロジックアナライザ機能を使用してPCMデータを観測しようとすると、すぐにFPGA本体のブロックRAMを食い尽くしてしまいます。

実際に上記のブログにあるPCMの波形は、余っていたブロックRAMを使い尽くした上で取得できた波形です。

ということで、これ以上大規模なFPGAの開発・実装に対しその動作を確認するうえで、個人で使用できる現実的な価格のロジックアナライザ(ロジアナ)の導入の必要性が現実味を帯びてきました。


必要な機能・条件

実際にロジアナを導入するとして、AUDIYに必要な機能や条件は以下のとおりです。

  1. 個人で購入できる現実的な価格であること(基準が曖昧ではあるが・・・)
  2. 最低でもI2Sをデコードできること(左詰めや右詰めもできるとなお良い)
  3. 使用方法に関する情報がインターネット検索で入手しやすいこと
  4. 解析に際し現実的なメモリ長を持つこと(正直見当がつかない)

AUDIYが所有しているオシロスコープ(SIGLENT SDS1104X-E)もオプションでロジアナ機能を追加できるので当初はその購入も考えてはいたものの、I2Sデコード機能がなく今回の条件から外れます。

adwinshop.com

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ひとつ上のSDS2000Xシリーズにはソフトウェアオプションで解析機能を追加できるようです。

adwinshop.com

ということで、別途ロジアナを探すことにしました。


候補

そもそも電子工作界隈でロジアナをわざわざ購入する人が少ない気がしますが、おそらく以下の機種あたりが有名かと思います。

  1. Digilent Analog Discovery 2 (AD2)

    digilent.com

  2. Digilent Analog Discovery 3 (AD3)

    digilent.com

  3. Digilent Digital Discovery

    digilent.com

  4. Analog Devices ADALM2000 (M2K)

    www.analog.com

ロジアナ機能だけならDigital Discoveryで良かったのですが、以下の理由からAD3を購入することにしました。

  • DVM(Digital Volt Meter:テスタより更新が高速な電圧計)、ネットワークアナライザ、インピーダンスアナライザ等の解析機能が充実している
  • オシロスコープ量子化ビット数がM2Kより大きい(14bit)
  • M2K、AD2より高速(125MS/s)
  • AD2からメモリ長が倍になっている(16kpts→32kpts)
  • (性能に目を瞑れば)この手の複合機は便利
  • 個人的にDigilent製品のカラー(グリーン、常盤色)が好き

特に複合機であることの便利さについては、職場でTektronixのMSOMixed Signal Oscilloscope:ロジアナとオシロスコープとスペアナが一緒に、かつ同時に使えるタイプのオシロスコープ)を使った経験からも重要視しており、今後趣味で電子工作を進めていくうえでは(性能こそ大差はあれど)1台持っておくと良いという判断に至りました。
(ちなみに本家MSO個人事業主とかでも無い限り個人で買うにはあまりにも高価です。)

www.tek.com


いざ購入

今回は秋月電子通商で購入しました。
その他複数のECサイトを調べましたが、おそらく日本国内で買うなら2023年10月現在で秋月電子での購入が最安かと思います。

通販コード:M-18129

akizukidenshi.com

とあるYoutube動画では「一周り以上大きい」と紹介されていますが、AD2を使ったこともあるAUDIYにとっては二周りは大型化している印象です。


最近の円安・インフレについて・・・

近年は円安やインフレによって、本来教育用途として販売されているようなAD3、M2Kもお値段が上がってしまっています。

AUDIYは社会人になってからこの世界に入りましたが、学生からこの世界に入った人にとってはなかなかツラい状況に感じます。(正直今回のAD3購入はAUDIYにとってもなかなか財布に痛い出費でした)

この手の製品は部品や本体がドル建てでの販売になることがほとんどでしょうから日本においては非常に仕方のない状況だと思いますが、こういった教育向け計測器を作るメーカーの存在は大変貴重なので、ぜひメーカーさんには頑張って生産・販売を続けていただきつつ、もし自分に子供が生まれてこういったものに興味が出てきたら痛い出費でも買ってあげたいと思う今日この頃です。

・・・・まぁそんな予定は無いんですが。w


以上、AD3購入報告でした。

次回は実際にAD3のロジアナ機能を使ってI2Sをデコードしてみたいと思います。