ご無沙汰してます。
更新が滞っており大変申し訳ございません。
専門知識を少しずつ勉強した証拠を獲得していこうと、下記試験の勉強をしておりました。
今回、無事に合格し合格通知を受け取りましたので受験までの過程と今後の展望についてブログに示したいと思います。
この検定は何?
ラジオ・音響技能検定(懐かしく思われる方もいらっしゃるのでは?)の休止後にその中のコンピュータ関連分野を独立させて発足された検定のようです。
文科省後援なのである程度信頼も置ける民間資格なのではないでしょうか。
就職してから電子回路設計の門戸を叩くにあたり、電子回路設計関連の資格を取得して実務に活かすことができればと考えていました。
ですが電子回路設計に関連する資格ってそこまで多くないようで、大体揃って出てくるのが
- ディジタル技術検定
- 第一級陸上無線技師
- EMC設計技術者資格
という感じです。あと最難関だと技術士(電気電子)でしょうか。
難易度で言えばディジタル技術検定が初心者から入りやすい印象でしたので、まずはここから取得していくことにしました。
まずは情報分野から
で、過去問を一通り見てみたのですが、2級情報部門が大学で学んだ分野が総合的に出されており肩慣らしには十分な印象です。
2級制御もある程度は網羅されていたのですが、伝達関数などの制御工学は大学では講義の教員と馬が合わず未受講であったため、少し時間をかけて勉強することに。(あと当時はラプラス変換で躓いた記憶)
ちなみに、2級の各部門に求められるスキルは以下の通りです。
勉強
基本的には公式に出版されている「受験準備書」を購入して一通り出題内容をおさらいし、
あとはひたすらWebサイトで制限時間内で模擬試験形式で過去問題を解きまくり、
知識的に不足しているところを再度受験準備書やググったりして復習していきました。
重点的に勉強した部分
問題の割合としては知識を問う問題が多いのですが、「配点が非公開」となっていることや、公式に「最後のプログラミング問題の配点が大きい」と述べられていることから、以下3つの分野は重点的に勉強しました
論理回路設計
AND、OR、NOTを組み合わせた組み合わせ回路設計について問われます。筆者が解いた過去問の中ではXORや、D-FFを使用した順序回路の出題はありませんでした。
「カルノー図」ではなく「ベイチ図」が多用されており、これまでカルノー図で論理設計してきた人は少々慣れが必要です。
加法標準形、乗法標準形、それらを利用した冗長な(省略できる)論理式など、この分野は論理設計だけでなくそれらを駆使した考え方も問われました。
符号理論
巡回符号や、行列式を用いた符号の誤り訂正など基礎的な内容が問われます。
しかも項の数が6つほどあるので、持ち込みの許されている関数電卓では対応できない場合がほとんどだと思います。
行列式の計算ミスに常時気をつけておけば大丈夫かと思いますが、生成多項式や情報多項式などの用語も出てくるので復習は必要です。
C言語プログラミング
日本語で仕様を説明されたソフトウェアをC言語の穴埋め形式でコーディングしていきます。
問題テーマはバラバラですが、C言語コードそのものは基礎的な内容で、ポインタや構造体、math.hなどのライブラリを使った問題は基本的に出題されないようです。
私は解いた問題を答え合わせした後一旦コーディングして実際にPC上で実行して確かめました。おそらくそうしておくほうが「どんな間違いを犯す可能性があるか」も予想できると思います。
ディジタル技術検定終了!
— AUDIY (@AUDIY14) June 26, 2022
ホテル着いたらプログラミング問題実際にコーディングして答え合わせや!!
実際に受けた感想
私は公開会場まで移動して受験したのですが、会場がとある高専だったため
受験生が高専生ばかりで若さが眩しすぎて死にそう
— AUDIY (@AUDIY14) June 26, 2022
社会人は圧倒的に少なかったですね。高専生が同じ級を受験できていることから考えても、専門分野を勉強している高校生や大学生の時点で取得できる資格だと思います。
出題内容はこれまでの傾向と大きく変わらず、
- 論理回路設計
- 符号理論
- 知識問題
- プログラミング問題
の順番だったのですが、論理回路設計で少しパニックになってしまい冒頭で時間を使ってしまったものの、全問解くことができました。
いちおう途中退室も可能だったのですが、解答に悩んだ問題も数問出たため、私は全て解き終わった後に時間いっぱい使って解答漏れ等を確認し、試験を終了しました。
知識問題ですが、マルチメディア関係の技術に関する問題が数回に1度の割合で出てくるようです。ちょうどその回に当たったらしく、2問ほど確認していない問題がでてきて少々戸惑いました・・・・
合否通知まで
およそ1ヶ月かかりますが、自己採点は試験の1週間後あたりにできます。
筆者は40問中34問正解でした。
合格通知
無事受け取りました。
ディジタル技術検定情報2級合格しました! pic.twitter.com/U0Clbg2RfL
— AUDIY (@AUDIY14) August 1, 2022
申請すれば合格証明書の発行もできるため、学校や職場で資格を登録するのも可能です。
早速2級制御の準備書も取り寄せたため、次回は2022年11月に受験予定です。
おそらく、制御分野のほうが職場でいろいろと活かせるかもしれませんね・・・
以上、社会人になって初めての受験回顧録でした。
日本でもエンジニアに求められる技術力は段々と厳しくなってきていますから、私も勉強を続けて国家資格の一つくらいは持っておきたいですね。
特に、エンベデッドシステムスペシャリストとか興味があります。(何年後になることやら)
また年末に制御2級の受験記を書きたいと思います。